人生を動かすフレーズ1:人間は「私はこういう人間だ」と自分で考えるとその通りになる

  名言1

 人間は「私はこういう人間だ」と自分で考えるとその通りのものになる。それと異なったものになることはない。 ブッダより

 

 これはとても有名な仏教の教祖であるブッダさんのお言葉です。このフレーズは正に今あなたが今の自分を変えたいと願う方の支えになるでしょう。私流にこのフレーズを解説させて頂きます。

 

 現代の方にあることなのですが、とにかく自分を自己分析する方、出来る方がとてもすくないです。「私は本当はどういう人間なんだろう。私が目指している生き方って一体なんのかな。」と自分に問いかける時間を持つ若者は減りました。原因としては時間をつぶせるゲーム、スマートフォン、パソコン、テレビなどの近代的な機械の出現でしょう。皆さま自分の生活を思い返してみて下さい。例えば電車の中。あなたはどう過ごされていらしゃいますか。恐らくほとんどの方がスマホをいじっていますとお答えになるかと思います。それでは家では何をされてすごされているでしょう。ゲーム、スマホ、テレビ、パソコンを使っているとお答えになる方が9割かと思われます。悪いことでは決してございませんし、そのようにいつでも楽しいメディアに触れる事が出来るようになった近代化は素晴らしいものだと思います。しかしそれはつまり考えるという大事な時間を失っているということでもあります。今の時代は考えなくただ流れに任せて適当に生きるという事ができてしまいます。何か人生でトラブルがあったとしても原因を考えずにメディアに浸って忘れたり、「まあ、いっか」と流す事が容易になったともいえます。ストレスを溜めないという意味ではとても大切な時間なのかもしれません。しかしずっとそうやって生きていると、本当に大きなトラブルを抱えてしまった時に、考えて乗り切る練習をしていない為に息詰まってしまいます。最近の30、40歳の方の自殺が多い理由もここにあると私は考えております。

 

 考えるという事は言葉を変えるなら、自分で自分の事を知る為に自己分析をしてみるということです。自分の事だとしても実はこの時間を作らないと自分とは何かを見失います。世間が好きと言っているから私も好き。周りがこうした方がよいというからそれが正しいのだろう。そうなってしまっている方がとても多いのです。あなたという人間はとても複雑に出来ています。例えばあなたが今30歳であるなら30年培ってきた経験、人との出会いや学んだ知識等があなたを構成しているのです。30年かけて作られたあなたが複雑じゃないわけがないですよね。どう考えて生きてきたのか、どういう思いを抱え歩んできたかの結果が今のあなたです。あなたは生きた年数の集大成なのです。もしそれが薄っぺらいとご自分で感じてしまったのなら恐縮ですが己について考えるという時間の絶対数が足りていないと思われます。自分を見つめ常にそれと向き合い時には甘い自分を叱り、妥協しそうな自分に渇を入れるなどして己という人間を矯正する。これを行ったか否かで人間的な深みが全く変わってきます。行ってきた人間は自分という芯が見えているので何をし、何に直面してもぶれる事無く真っ直ぐに歩み続ける事が出来ます。

 

 そういう事をせずに生きてきた人間は怠惰に、傲慢に、そして感情や欲のままに怒り嘆くようになってしまうものです。

 

 あなたとはなんですか。あなたはどういう人間になりたいですか。1日に10分でも良いのでそのような時間を作ってみるのはいかがでしょう。私の場合、朝必ずお風呂でシャワーを浴びますが、その時に必ず毎日自分を見つめなおすようにしています。良い事、悪い事が生きている限り誰にでも起こりますがこの時間のおかげで常に冷静でいられる自分がいるのです。今のあなたとは。そしてなりたい未来とは。今日からです。今からそれを考える習慣をつけてみて下さい。

 

平穏な兎より